2011年6月19日日曜日

「正しく怖がる」放射線安全講習会

毎日新聞 2011年6月8日 0時37分 によれば、文部科学省は7日、東京電力福島第1原発から半径20キロ以遠の環境放射線量モニタリングデータのう ち、3月16日~4月4日分などが未公表だったとして追加公表した。5月末から今月にかけて東電などが未公表データを公表したことを受け、同省も過去の データを精査したところ存在が判明した。データは福島県が測定したもの。3月16日以降、同県にある国の原子力災害現地対策本部に代わって文科省が一括公表する体制に変わったが、担当者 は福島県が公表していると思いこんでいた。国や県がすでに公表している別のデータと比べて特別高い数値はないという。とのことです。
現在まで、福島県は頻回に放射線安全講習会を開催しています。「正しく怖がる」「安全と安心」など強調していますが、国および東京電力からの情報発信が適時、的確に行われていない中で、「正しく怖がる」とは、どういうことなのでしょうか? 放射線被曝による健康影響を「安全」と言い切るためには、まず、確実な汚染状況を確認するべきではないでしょうか? 最近になって、各地の測定が始まりましたが、今回の報道では、最も高濃度だった時期の測定値が公表されていなかったとのことです。
まず、「正しく測定し、正しく公表する」ことがリスク判断の大前提です。その要求をせずに安全広報に終始するのであれば信頼は築けないのではないでしょうか?

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