2011年11月3日木曜日

福島2号機 キセノン 8月にも検出

福島第一原発2号機で、核分裂が連続する「臨界」が局所的に起きた可能性がある問題で、東京電力は二日、検出した物質は放射性キセノン133と 135であると断定した。八月九日の測定でも、違う型のキセノンが検出されており、この際も局所的な臨界が起きていたこともありうるという。ただ、キセノ ンは自然に核分裂が進む際にも発生することから、臨界はなかったとの見方も残している。
経済産業省原子力安全・保安院は、検出された物質のデータを分析していた日本原子力研究開発機構から、二日午後、「物質はキセノンである」と伝えられたと説明した。
東電は二日に再測定をし、その結果、一日とほぼ同じレベルのキセノン135が検出されたが、半減期が長い同133は検出されなかった。
東電の松本純一原子力・立地本部長代理は今回の測定は一日より感度が低く、同133を検出できなかったと説明した。
松本氏によると、1、3号機でも臨界が起きた可能性はある。ただし、2号機のように格納容器内のガスを取り出す装置はまだ設置されておらず、調査できるかどうかは不明だという。
これに関連し、細野豪志原発事故担当相は二日、「核分裂によるものだろうが、温度は安定しており(大規模な)臨界ということはない」と述べた。年 内冷温停止状態の実現を柱とした工程表ステップ2への影響については、「冷却はできており、しっかりやれると考えている」と述べた。(東京新聞)

2号機で8月にも臨界が起きていた可能性があったが、その情報は隠蔽しました。1、3号機については調べようがないのでどうなっているかわからないが、同様の可能性がある。というのが東電側の趣旨。
これに対し細野豪志(敬称略)は、「核分裂によるものだろう」が、「(大規模な)臨界ということはない」。「年内冷温停止状態の実現は、しっかりやれる」「と考えている」と例によって断定しているような口調であるが、語尾では断定を避ける政治家テクニックです。

今後も隠蔽と何の根拠もないリップサービスが続くと思いますが、最も危険な状態を想定して、時々刻々のSPEEDI情報を出していたほうがよいのではないかと思います。

 

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