2011年11月3日木曜日

日本医学放射線学会秋期臨床大会

10月22日、日本医学放射線学会秋期臨床大会に出席しました。2日目のみの出席でした。
小倉に宿泊して下関に通いました。
胸部放射線グループでの多施設臨床研究について、被曝低減をテーマとしてプロトコルを作成する方向が定まりました。今後、被曝低減撮影の有効性を明らかにしていくこととなります。個人的には臨床目的に応じた最適な撮影技術を明らかにする必要があると思っていますので、撮影条件ごとに疾患や臨床目的を満たしているかどうかについての評価を別途行わなければならないと思っています。当面、肺癌検診二次精検患者への最適化と人間ドックに準じた検診CTでの最適化を目標としたいと思います。
英語論文の書き方についてのシンポジウムが組まれていました。英語と統計はアレルギーの出る分野ですが、現在、放射線学会でも英語口演が増えてきています。いまの若い先生たちは大変だなあと、あくまでも「他人事のように」聴講いたしました。
遠隔画像診断についてのシンポジウムでは、技術的な仕組みの解説や、法的な問題をおもしろく聞かせてもらいました。遠隔診断の読影医は読影数が過剰になってしまう場合があり、質的に余裕を持ってレポートできるのは、せいぜい月1000件程度ととの指摘も納得して聞きました。遠隔読影については、質や安全性を担保するためのガイドラインが作成されているとのことです。
ランチョンレクチャーは320列CTについて聞きました。今後、臨床・研究とも、被曝低減と撮影や適応の最適化の方向へ進むものと思われます。
午後は呼吸器の教育講演を聴きました。それぞれの先生のまとめ方はそれぞれ個性があり、参考になります。
最後は放射線科専門医研修機関の制度の変更についての講習会を聴講しました。
夜は仙台厚生の先生方と名物のふぐ(地元ではふくというそうです)を食べました。

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