2012年3月29日木曜日

東芝メディカルシステムズ株式会社 プレスリリース


2012年3月のプレスリリースで当院の低線量撮影の試みが紹介されています。
「320列検出器搭載Aquilion ONEの国内すべてのシステムに低線量撮影技術を提供 ~最大で75%の被ばく低減を実現~」

2012年3月28日水曜日

「産業医学・産業保健調査研究助成制度」平成23年度助成金交付式

3月23日(金)、「産業医学・産業保健調査研究助成制度」の平成22年度助成金交付式に出席いたしました。
毎年、年末締め切りで公募されますので、ぜひ多数ご応募くださいとのことでした。

 このような歴史ある助成制度の対象として選定していただき光栄に存じます。私たちの研究は、日常、胸部写真で精密検査を指示された二次精検受診者に対する放射線被曝を低減させることが目的です。幸いにも機器メーカの技術向上とタイミングが合い、現在、1-2mSvでのCT検査が可能になっています。この技術を活用し、県民のみなさまの放射線に対する不安を少しでも軽減できるよう、お役にたてればと考えております。
佐藤理事長からお話いただいたように、今回いただいた助成金は福島県労働保健センターの職員の方々の汗の一部であるということを肝に銘じ、有意義に活用させていただきたいと思います。

2012年3月27日火曜日

第4回 東北呼吸器内視鏡ハンズオンセミナー

3月24日 仙台国際センターにて開催。Bf-navi展示の補佐役と閉会のあいさつをさせていただきました。
内容は、聖マリアンナ医大 宮澤輝臣教授のデュモンステントの実技指導をメインにして、EBUSシステムを使った手技のハンズオンを行いました。
汗だくになりながら、手取り足取り、丁寧にご指導いただいた宮澤教授に深謝いたします。
それにしても、みなさん、とっても楽しそうでした。
・・・わたしはブタ肺ファントムにすっかり魅了されました(笑)。

ご参加いただきました先生方・講師を務められた先生方、たいへんお疲れ様でした。特に、宮澤先生には、教授自ら一人一人の手を取り、足を取り、汗だくになりながらご指導いただき、ありがとうございました。まさに、現場が大好きな教授のお人柄を目の当たりに拝見させていただきました。
私は、教授のご講演の中の、真珠のネックレスをした看護師のスライドが特に印象に残っています。 あうんの呼吸で術者を支援をしている姿が素晴らしいと思いました。術者が何をしたいのかをコメディカルスタッフやチームが理解していなければ、せっかくのテクニックも発揮できません。本日ご参加された若い先生方も、新しいテクニックを施設に持ち帰り、ぜひ、いいスタッフ、いいチームを作ってください。
最後になりましたが、今年も楽しい企画を考えていただいた前門戸先生お疲れさまでした。ご協力いただいたメーカの方々にも御礼申し上げます。
東北の復興とオリンパスの復興を祈念して、会を閉じさせていただきます。

研究会開催予定がインナービジョンに掲載されました

アドバンストCT・MRI研究会の案内をインナービジョンに掲載していただきました。

http://www.innervision.co.jp/042info/2012/info20120616-17.html

2012年3月26日月曜日

伊達医師会講演会

3月22日 小野薬品さんの後援で表記勉強会が開催されました。
石橋先生の特別講演「冠動脈CT」
堀江技師の臨床講演「コアベータの使用経験」
佐藤副会長はじめ、ご参加の先生方に御礼申し上げます。

2012年3月25日日曜日

平成23年度 医局送別会

3月21日 福島ビューホテル。
大原病院の送別会はたいへん暖かいと思います。
先生方の仲の良さと病院としての懐の広さを感じます。

2012年3月24日土曜日

第2回 南東北320列CT研究会 優秀演題

平成24年3月23日(金) 福島テルサ 4F 「 研修室 つきのわ 」 にて開催いたしました、表記研究会に多数ご出席いただきありがとうございました。
【一般講演】 6演題ご応募いただきました。
「逐次近似応用再構成法の違いによる画質改善能の比較」 大原綜合病院 画像診断センター 大宮雄大
「Volume Scanにおける面内MTFの測定」 福島県立医科大学附属病院 放射線部 内沼 良人
「64DAS CTの開口幅測定の試み」 福島県立医科大学附属病院 放射線部 石川 寛延
「320列CT装置における散乱線含有率の測定方法の検討」 福島県立医科大学附属病院 放射線部 矢部 重徳
「Catphantomを用いたAIDRの基礎的検討」 福島県立医科大学附属病院 放射線部 樵 勝幸
「AIDRとAIDR-3Dの画像特性の違いについて」 仙台厚生病院 放射線部 後藤光範
8名の先生方に審査をお願いし、高評価2名の先生に表彰状と副賞をさしあげました。審査をするほうは愉しめたと思いますが、審査された先生方にはストレスかけて申し訳ありませんでした。ご協力に感謝いたします。
情報交換会も盛り上がって、楽しくすごしました。仕事も自発的研究も楽しくやれるのが一番ですね。 楽しいからやる!で、いいじゃないでしょうか?
 「学問は最高の遊びである」は、広島大学のキャッチフレーズです。何度読んでも、いい言葉だなあと思います。逆に、「遊び心」がなければ、何をしても薄っぺらくなってしまうのではないかと思います。

表彰状文面 「貴殿の発表演題「ooo」は第2回南東北320列CT 研究会において優秀演題として選定されました。よってその努力を讃え表彰すると共に今後の活躍を期待します。南東北320列CT 研究会 世話人一同 代表 森谷浩史」

【優秀講演】
第1席  「AIDRとAIDR-3Dの画像特性の違いについて」 仙台厚生病院 放射線部 後藤光範
第2席 「Catphantomを用いたAIDRの基礎的検討」 福島県立医科大学 放射線部 樵 勝幸 
お二人の先生方、おめでとうございました。

【特別講演】は 『 320列ADCTを用いた動態診断 』というタイトルで、私から話をさせていただきました。

福島市肺癌検診読影委員会

3月19日、サンパレス福島。
実施件数の推移。デジタル化の方向性。A判定の取り扱いなどについて活発に話し合われました。

2012年3月18日日曜日

第22回 滋賀CT研究会

滋賀CT研究会にて特別講演を行わせていただきました。
熱心な技師さん方が多数集まり、楽しい雰囲気の会でした。
会を22回も継続されていることに敬意を表したいと思います。
特に、今回のテーマ「胸部CTを極める」という表現がまずうれしかったです。
滋賀医大の村田教授 高橋教授 はじめ滋賀県の先生方には日頃、大変お世話になっています。
代表世話人の牛尾さんには、以前、福島や仙台までわざわざAquilionの見学に来ていただき、たいへんうれしい思いをさせていただきました。現在もACTIVEの共同研究をはじめ、いろいろとお世話になっております。
終了後は牛尾さんたちの「隠れ家」に「拉致」され、美味しいお酒をご馳走になりました。
草津ははじめてでしたが、世話人の方々のおもてなしに甘えて長居してしまいました。
ありがとうございました。

2012年3月17日土曜日

造影剤粘度が臨床画像に影響をおよぼすか?

Iohexol、Ioversol、Iomeprolの3者による前向き臨床比較試験(コホート研究)の中間解析を終えました。

2012年3月16日金曜日

財団法人 放射線影響協会 研究奨励助成に採択されました

画像診断センターの研究テーマ「放射性物質汚染地域に居住する住民の医療用放射線被曝に対する意識調査」が、平成23年度研究奨励助成テーマに採択されました。

2012年3月15日木曜日

雑誌「新医療」 取材

雑誌 新医療の取材がありました。
地域医療においてAquilionONEを活用している一事例として記事にまとめられるそうです。
広報をきちんと行い、迅速に対応し、きちんとレポートを書いてさえいれば、地域で活用していただけるのは当然だと思います。
決して珍しい事例ではありませんが、 取り上げていただいて光栄です。

2012年3月14日水曜日

いい病院2012 全国ランキング

週刊朝日MOOKの最新号です。手元に2010がありましたので比較すると、重さで約5割増し、1.5kgぐらいありそうな、上質紙の電話帳のようなボリュームになっています。重量級ノートPC程度です。
しかも、広告記事と内容との境界が分かりづらくなっています。ADと記載されているページが広告記事でしょうか? 
以前は地域別ランキングというページがあって、患者さんが見るのに便利だなと思っていましたが、今回は、まったく削除されていました。患者が病院を選ぶ際の資料としては使いにくくなってしまったと思います。本来、この手の本は、一般の人への情報開示が目的だと思いますが、病院広告を大幅に増量したために、読者の利便性が二の次になってしまったと思います。
2010のほうが、ずっと持ちやすく、調べやすかったです。そう思って見ていたら、地域別検索ができるiPhoneアプリを4月に発売するようです。
恐るべし・・・。

2012年3月13日火曜日

学会活動報告

堀江技師がECR(オーストリア・ウィーン)での学会発表を行いました。
藤井技師が東北CT研究会で講演を行いました。
ACTIVE 新プロトコールが順調に進行中です。
XelisLungのファントムによる評価を終えました。
JRC Cypos登録終了しました。3演題です。
RSNAの演題登録予定:3月31日までです。

2012年3月12日月曜日

第2回 南東北320列CT研究会

謹啓 春寒の候、先生におかれましては益々御健勝のこととお喜び申し上げます。
さて、この度下記の内容にて第2回南東北320列CT研究会を開催させて頂く事となりました。
大変お忙しいとは存じますが、何卒ご出席賜りますようお願い申し上げます。 謹白

日  時  : 平成24年3月23日(金) 18:30~
場  所  :福島テルサ 4F 「 研修室 つきのわ 」 
福島県福島市上町4-25       024-521-1500
【情報提供】「オプチレイ安全性情報」コヴィディエン ジャパン(株) 藤森さん 
司会  仙台厚生病院 放射線科 秋元 達也 先生
【一般講演】
「     未定        」 大原綜合病院 画像診断センター 
「Volume Scanにおける面内MTFの測定」 公立大学法人福島県立医科大学附属病院 放射線部 内沼 良人 先生
「64DAS CTの開口幅測定の試み」 公立大学法人福島県立医科大学附属病院 放射線部 石川 寛延 先生
「320列CT装置における散乱線含有率の測定方法の検討」  公立大学法人福島県立医科大学附属病院 放射線部 矢部 重徳 先生
「Catphantomを用いたAIDRの基礎的検討」 公立大学法人福島県立医科大学附属病院 放射線部 樵 勝幸 先生
「AIDRとAIDR-3Dの画像特性の違いについて」 仙台厚生病院 放射線部 後藤光範 先生
【特別講演】19:00~  座長 仙台厚生病院  放射線科 中川 学 先生
『 320列ADCTを用いた動態診断 』 大原綜合病院 画像診断センター長 森谷 浩史 先生
主催 コヴィディエン ジャパン 株式会社

さまざまの領域で、医療薬品メーカのご支援の研修会・勉強会を開催しておりますが、諸般の事情により、終了や縮小を余儀なくされている会もございます。
本会も、当初、4回を予定して開始いたしました。ぱっと咲いてぱっと散るをモットーにしたいと思っておりましたが、第2回の一般演題に多くのエントリーをいただき、感謝申し上げます。

産業医学・産業保健調査研究助成に採択されました

当センターで行っている320列CTを用いた低被曝撮影の試み、「肺二次精検における低線量X線CTの評価」が、財団法人福島県労働保健センター 産業医学・産業保健調査研究助成制度 平成23年度 第一席に採択されました。たいへん光栄に存じます。関係の方々に厚く御礼申し上げます。

この検討は胸部異常影の精密検査のCT検査を低被曝撮影で行う検討です。新しい再構成技術であるAIDR3Dを用いた撮影です。
AIDR3D standardの検討結果は4月の放射線学会総会で発表いたします。AIDR3D mildを用いた結果は、大原年報最新号に掲載されますのでご覧ください。

2012年3月9日金曜日

職員募集ページにリンクを貼りました


大原綜合病院では病院統合・新病院設立へ向けての検討を開始しています。
新病院体制へ向けて、診療放射線技師も募集しております。
一緒に働いてみたい方は技師募集のページをご覧ください。

2012年3月5日月曜日

信夫山の火事騒ぎ

10年ほど前、福島市の中心、盆地の真ん中の信夫山の西側で山火事があり、ずいぶん消火に手間取っていたことがあった。福島駅西口から自宅へ向かう途中、ちょうど正面に山の斜面が見える角度になるのだが、いまでも惨たらしい焼け跡が明瞭である。焼けた範囲は、山全体から見れば、わずかであるが、10年たっても傷跡が消えない。わずかな山火事でも一度自然を破壊してしまうと、これほど傷が深い。いったい東京電力の原発事故の傷痕はいつまで残るのだろうか? 少なくとも、今生きている住民がきれいに快癒した県土を見ることはないであろう。

2012年3月4日日曜日

SPEEDI予測は作為的に公表しなかった?

事故直後に、事故の起きた原発立地県の県民を切り捨てる判断を民主党閣僚と官僚とで行っていたかもしれないということでしょうか。 議事録がないのも当然と言えば、当然。

東京電力福島第1原発事故5日目の昨年3月15日、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)による放射性物質の拡散予測に ついて、当時の高木義明文部科学相ら政務三役や文科省幹部が協議し、「一般には公表できない内容と判断」と記した内部文書が作成されていたことが2日、同 省関係者への取材で分かった。
文科省は「事務方が作ったメモだが不正確。公表の具体的な判断はしなかった」と内容を一部否定している。
事故直後のSPEEDIの試算公表をめぐる文科省の議事録などは公表されていなかった。予測は原子炉内の全ての放射性物質の放出を想定し、文書には「関 東、東北地方に放射性雲が流れるとの結果が出た」と広範囲な流出も記載、文科省が最悪の事態を想定し計算を繰り返していたことが明らかになった。
文書は昨年3月19日付。政務三役らが出席した15日の会議で、試算結果を三役が見て「一般にはとても公表できない内容であると判断」と明記され、より標 準的なデータを用意することになったとしている。当時副大臣だった鈴木寛参院議員は「全量放出との前提は現実にはありえず、パニックを呼ぶ恐れもあった」 と説明した。 2012.3.3 14:45 産経ニュース

去年3月の原発事故で、放射性物質の広がりを予測するシステム「SPEEDI」が住民の避難にいかされな かったことについて、菅前総理大臣ら、事故の対応を中心となって行った政治家たちが「所管する文部科学省などから説明を受けず、事故から数日たってもその 存在すら知らなかった」と民間の事故調査委員会に対して証言していることが分かりました。
原子力事故が起きた際に放射性物質の拡散を予測するシステム「SPEEDI」は、開発・運用に120億円の費用が投じられながら、去年3月の原発事故で住民の避難に生かされず、政府の対応に批判が出ています。
これについて、28日に公表される民間事故調の報告書の中で、事故対応を中心になって行った菅前総理大臣ら5人の政治家が「所管する文部科学省などから説明がなく、事故から数日たってもその存在すら知らなかった」と証言していることが分かりました。
調 査の対象となった5人のうち、当時の枝野官房長官と福山官房副長官は、2号機から大量の放射性物質が放出された去年3月15日ごろ、マスコミからの指摘で 初めてSPEEDIの存在を知ったと話しているほか、当時の海江田経済産業大臣は「存在すら知らなかったので、データを早く持ってこいと言うことができな かった。本当にじくじたる思いだ」と述べたということです。
SPEEDIの説明がなかったことについて枝野前官房長官は「予測の計算に必要な放射性物質の放出に関する数値が得られなかったためデータの信頼性が低く、説明の必要はないと判断した」と文部科学省から報告を受けたと話しています。
これについて民間事故調は、28日公表する報告書で「SPEEDIは原発を立地する際、住民の安心を買うための『見せ玉』にすぎなかった」と厳しく批判したうえで「住民の被ばくの可能性を低減するため、最大限活用する姿勢が必要だった」と指摘しています。
ま た、災害時の情報発信に詳しい東京女子大学の広瀬弘忠名誉教授は「原子力災害が起きている最中に指揮官である官邸の政治家が存在さえ知らないというのは通 常は考えられない。 SPEEDIの存在を政治家に報告しなかった官僚も問題だが、官邸にも危機管理能力がなかったと言わざるをえない」と話しています。 2月28日 6時38分 NHKニュース
 
民間事故調は、放射性物質の飛散が増えた昨年3月15日を、住民避難の観点から「運命の日だった」と指摘した。報告書は放射性物質の拡散予測シス テム(SPEEDI)に関し「(避難の)判断材料とするため30年にわたり開発してきたのではなかったのか」と問い掛け、予測を避難に活用できなかった国 の失態を批判した。
報告書はSPEEDIについて「原発立地を維持し、住民の安心を買うための『見せ玉』にすぎなかった」とも表現。一方で、予測に不確実さがあるものの「避難住民の被曝(ひばく)の可能性を低減させるため、最大限に活用する姿勢が必要だった」とした。
また文部科学省が第1原発事故後に、SPEEDIの運用を原子力安全委員会に「一方的に移管した」と指摘。「責任回避を念頭においた組織防衛的な兆候が散見され、公表の遅れを招く一因になった」と文科省の無責任ぶりを非難した。 2012.2.28 00:27  産経ニュース

東京電力福島第1原発事故に関する国会の事故調査委員会(委員長、黒川清・元日本学術会議会長)は 15日、東京都内で第4回委員会を開いた。会合には原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長と経済産業省原子力安全・保安院の寺坂信昭前院長が出 席。班目氏はSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測システム)に関し、「計算には1時間必要で、風向きが変わる場合がある。SPEEDIが生きていたら うまく避難できていたというのが誤解だ」と述べ、住民避難に生かすのは困難だったとの見解を示した。また、原発に関する国の安全指針について「瑕疵(か し)があった」と陳謝した。
政府のマニュアルでは事故の場合、保安院が緊急時対策支援システム(ERSS)を起動して放射性物質の放出源情報を把握。SPEEDIで放射性物 質がどこに拡散するか予測することになっている。しかし、今回の事故では、地震による原発の外部電源喪失により、ERSSからのデータ送付ができなくなっ て拡散予測はできず、避難区域設定への活用もできなかった。
班目氏は「SPEEDIの予測結果に頼った避難計画にしていること自体が問題で、直ちに避難するようなルールにしておくべきだった」と述べた。
安全委によると、仮にERSSからデータが届いていたとしても、今回の事故では水素爆発や炉心溶融などシステムの想定外の出来事が起きていたため、正確な計算ができず間違った予測結果になっていたという。
また、班目氏はこれまでの国の安全指針について「津波について十分な記載がなく、長時間の全交流電源喪失も『考えなくてよい』とするなど明らかに 不十分な点があった。おわび申し上げる」と謝罪。その要因について「諸外国では検討しているのに、我が国ではそこまでやらなくてもいいという言い訳ばかり に時間をかけ、意思決定がしにくい状況にあったことが問題の根底にある」と指摘した。
一方、寺坂氏は事故に関する政府の議事録が作られていなかった問題について、「事故当初に対応できていなかったのは申し訳ない。公文書管理法上も問題がある」と陳謝した。【岡田英、比嘉洋】  毎日新聞 2012年2月16日 東京朝刊

福島第1原発の事故に関し原発事故調が26日にまとめた中間報告では、放射性物質の拡散予測システム「SPEEDI」が有効活用されなかったとする指摘がされた。また、放射能の影響に関して政府が当初記者会見で「直ちに影響なし」といった表現を多用したことについても、「説明をあいまいにしている」と批判した。
放射能の影響を避けるために政府が適切な情報活用をしなかったばかりか、かろうじて発信した情報も適切でなかったことになる。
SPEEDIの活用について報告書は、「活用されれば少なくとも、避難方向の判断に有効だった」と指摘。避難指示も「市町村への電話がつながるまで時間を要し、避難指示を自治体が知ったのは、ほとんど報道によってだった」などと言及した。
政府の対策に翻弄され続ける福島県の被災者からは憤りの声が上がった。
全域が「計画的避難区域」に指定されている飯舘村の酪農業の男性(58)は「原発事故後、正確な情報がなかったため、村にとどまった住民が多かった。迅速 にSPEEDIのデータが公表されていれば、避難するなどして被曝量を減らせたはず」と話す。男性は「放射線の知識もないわれわれが、自分たちで避難につ いて判断しなければならなかった苦しみを国は分かってほしい」と訴えた。
飯舘村の会社員で、現在は福島市内で避難生活を送る高橋幸一さん(50)も「SPEEDIの開発費は100億円以上。それだけお金をかけた以上、有効に使ってほしかった」と残念がる。
また、報告書は政府が多用した「直ちに影響なし」との表現についても言及した。枝野幸男官房長官(当時)は3月16日午後6時ごろの記者会見で、福島県飯 舘村などで毎時30マイクロシーベルト以上の放射線量が観測されたことについて「屋外活動をしても、直ちに人体に影響を及ぼす数値ではない」と説明。
蓮舫消費者行政担当相(当時)も同20日、消費者庁のホームページで「基準値を超えた食品を一時的に摂取したとしても、直ちに健康に影響を及ぼすとは考えられない」とのメッセージを記載。
事故調は、閣僚のこうした表現について、心配する必要がないのか長期的には影響があるのか「分かりにくい」と指摘。「真実を迅速・正確に伝えていないとの疑いを生じさせかねない」と結論付けた。 2011.12.26 21:29 産経ニュース

2012年3月3日土曜日

おひとりさまホテルの愉しみ

富田昭次 著。おひとりさまという題名は女性一人の意味?と思って読んでみると、男女の関係なく、一人で宿泊する愉しさについての本でした。老舗のホテルからビジネスチェーンホテルまで、いろいろ知っていると相応に満喫する工夫ができそうです。
写真は、メトロポリタン丸の内。

2012年3月2日金曜日

サバイバル時代の海外旅行術

高城 剛 著。沢尻エリカの夫君。本書の中でも、夫婦で日食を見に出かけた話などが書かれている。海外旅行のパッキング法が具体的に書かれており、震災を経験した今、非常に現実感を持って読める。
圧縮したダウンジャケット、圧縮したスーツ、サバイバルシート、ソーラー充電システム、カードケース(絆創膏、現金、ガムテープ、名刺、緊急用データ(SDカード)、ペン、メモ、ポストイット)、携帯、PC、デジカメ、小型プロジェクタ、電子辞書、指さし会話帳、モバイルプリンター、MBTスニーカ。
しかも、すべてダブルバックアップ。
ガイドブックに関する批判は痛烈です。「日本の(特に)旅行会社が出版しているガイドブックが自社への利益誘導をしていないはずがない」と、言われてみればもっともです。

2012年3月1日木曜日

会議力

奥出 直人 慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 教授の 物書きがコンピュータに出会うとき―思考のためのマシン に出会ったのは20年以上前でしょうか? 目から鱗の本でした。コンピュータがあれば知的生産ができるというわけではなく、知的生産を行っている人間こそがコンピュータを活用できるという、わが身を振り返らなければいかんなあと思わせるテーマです。
氏の 会議力 は、現在のクラウド環境の先駆的書籍でしょう。
最近、久しぶりにマネージメント専門の方々と会議をご一緒させていただき、 愉しいひとときを過ごしました。

勝間和代の知的生産本

ずいぶん前に流行った勝間本を眺めています。
インディペンデントな生き方 実践ガイド:自立心(その前提として、スキル(知識と経験)、収入が必要)の鍛え方。手帳による自己管理とブログなどによる発信が重要と説く。
年収10倍アップ勉強法:著者が収入が10倍になった時に何をしていたか?というハウトゥ本。実践すれば10倍になれるわけではない。すでに、ほとんど実践している人にとっては効果はないでしょう。
収入の5-10%を勉強法の勉強のために投資する(仕組み・設備・道具に投資と同義?)。どこでも仕事ができる環境を作る(インターネット接続可能なモバイルPC、MP3プレイヤー)。基本的リテラシーを身に着ける。自分の価値を評価する。
起きていることはすべて正しい:モチベーションの高め方とリスクマネージメント。選択と集中(強みを知る。数字で考える)。貢献とチャンスの関係。文房具、GPSナビゲーション、自転車、手帳、ICレコーダ、デジカメ。