2012年9月5日水曜日

福島県の人口流出試算

福島県は福島第1原発事故による人口流出が長期間続いた場合、県人口が現在の約196万人から2040年に73万人減って約123万人となる可能性があるとの試算結果をまとめた。県は結果を改定中の県総合計画に将来人口の展望として盛り込む。

 試算では最良、最悪の二つのシナリオを想定した。最良では「県外に住民票を移した避難者全員が県内に戻る」、最悪では「県外に住民票を移した避難者が1人も戻らず、県内に住民票を残したまま県外に避難した全ての人が住民票を県外に移す」と条件設定した。
 試算結果はグラフの通りで、県外での就職など原発事故以外の要因による流出や出生数の動向を加味した。最悪シナリオでは15年、最良シナリオでも20年に190万人を割り込む。40年には最悪では現人口の3分の2を切り、最良でも160万人を下回る。
  国立社会保障・人口問題研究所が07年に公表した県人口の将来推計は15年時点で197万5000人、20年で190万1000人で、最良シナリオの方が 減少幅が大きい。推計は25年、35年時点だと182万1000人、164万8000人で、試算と同程度となっている。
 県は両シナリオの間で実際の人口が推移すると見込み、「最良シナリオに近づくための施策展開が必要だ」(復興・総合計画課)としている。
 福島県では原発事故で現在約6万人の県民が県外に避難している。

2012年08月31日金曜日 河北新報

2012年9月2日日曜日

巨星墜つ・・・ 八町さんが急逝されました・・・

長野赤十字病院 八町 淳技師長が、平成24年8月30日交通事故により急逝されました。
謹んで哀悼の意を表します。

八町技師長はCT造影理論の開発の原動力として精力的にご活躍になっておられました。
多くの学会・研究会で要職を務められ、多くの方々から信頼されていました。
地域の病院から緻密な実験結果を発信し続ける姿勢に多くの方々が大いに元気づけられていたと思います。

福島県でも何度もご講演いただきました。
先日のアドバンスドCT研究会でも会を大いに盛り上げていただき、懇親会でも和やかにお話しされていました。
温和なお顔が脳裏に焼き付いており、とても信じられません。
懇親会では用意した多くの日本酒の中で福島県郡山市の地酒「田村」を特に気に入られたご様子でした。
報道によれは、29日午前10時35分ごろ、東北自動車道郡山JCで事故に遭われたそうです。
福島県郡山市という地名を聞いて、楽しそうに日本酒の飲み比べをされていたお姿を思い出しました。

ご冥福をお祈りいたします。
                         大原綜合病院 画像診断センター 森谷浩史